MASAHIKO

エルフェンリートのMASAHIKOのネタバレレビュー・内容・結末

エルフェンリート(2005年製作のアニメ)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

グロアニメであることとCVで小林沙苗さんが出ていたので視聴。グロアニメの中でも指折りの作品で有名且つ、一部では神アニメと評価されているが、私的には1クールだけでは伏線や設定が回収されないままだった為、特に感動することはなく一度は見ておかないといけないと思うような作品ではなかった。
嫌味なキャラはルーシーの刹那的感情によってバタバタと死んでいくので展開が多くて見飽きることはなかった。

ただ全体的にキャラクターのセリフに一貫性や現実味を感じず入り込めなかった。
例えば、長官が四肢をもがれたナナに対して即殺処分を言い渡していたが、倫理的価値観を損なった長官なら身動きのとれないナナを研究に用いたり、アンテナ代わりに飼育したりなど発展の為の残虐的行為を繰り返していれば一貫性があるように感じた。

ルーシー達が本能的に人類を滅ぼすウイルスを有していると語られるが、彼女達が殺すシュチュエーションは命令されたり、命の危機にひんしている時が多く、加えて人を殺す行為を理性的に抑えられることも描かれている為、殺人本能とは一体何だったのか謎だった。長官が種としての次のステージを望んでいたが、それがなんの為の欲望だったのかもわからなかった。ルーシー達を長官という役職で抑えて独自研究を進められる予算等をどこから捻出されているのかも謎だった。

ロリを裸にしたりだるまにしたりと作者の嗜虐性を物語に扮して描いているように感じた。それ故にグロテスクなシーンも印象的になっているのだろうが、それに引っ張られて関心が向く自分にも嫌気が差してくる。
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