ろいろい

スクライドのろいろいのレビュー・感想・評価

スクライド(2001年製作のアニメ)
3.3
💠favorite line💠
"意地があんだよ、男の子にはな!"

🎞️story&information🎞️
21世紀初頭。
横浜を中心に、半径30Kmの大地が突如として隆起し本土と隔離された。
やがて、「ロストグラウンド」と呼ばれるようになり、日本という国家にありながら、特殊な発展を遂げることになる。
そして、そこでは、生まれながらにして「アルター」と呼ばれる特殊能力を持つ者たちが現れるようになった――。


監督は谷口悟朗。

001年7月から同年12月にテレビ東京系列、BSジャパンで放送されたサンライズ製作のテレビアニメ。全26話

英語表記は『s.CRY.ed』
意味は未だに不明らしい。

🎞️review🎞️✐✐✐✐✐✐
主人公たちの"熱さ"にやられて何も考えずに高評価を付けてしまいそうになる程『暑苦しい』作品。
当時のアニメにはあまり無かった「熱い」作風がウケた模様。

大規模災害で日本本土と切り離されてしまった孤島を舞台に、
「アルター」と呼ばれる超能力を持ったキャラクターたちが、己の意地と信念に従い戦いを繰り広げる熱いストーリー。

本作の主人公は2人体制なのが特徴。
一方は、戦闘のセンスがないタイプの脳筋バカ。
もう一方は、戦闘にセンスがあるタイプの脳筋バカ。
そんな異なる二人の男を主人公とし、彼らのぶつかり合いを通した生き様を描いたバトルには目を奪われる。

そして何よりサブキャラが際立って良い。
特に、クーガーの顎兄貴がアニメ史上トップクラスの兄貴の中の兄貴!!!!🥰
普段はふざけた態度をとりつつも、いざという時は誰よりも頼りになる兄貴分。
一部のキャラの名前をいつも間違えるけど、ここぞという場面ではしっかり名前を呼ぶシーンなんてもう…
「任せて下さい、ミモリさん」
「ミモリです!」
「合ってるでしょう?」
惚れるぞおおおおおおお!!!👏👏

あとかなみも好き!!🥰
脚本の黒田洋介によると「今だから言いますが、カズマとかなみの間にあるものは愛です」らしい。
味のあるキャラが脇を固めているので作品に厚みがでて素晴らしい。
キャラクター全員が男は自分の生き方を貫く。女は自分の想いに生きる。という信念が一貫されていた。

ただ、一度冷静になれば
演出は安っぽい。キャラクターたちは語彙力なさすぎ。無理な展開や感情描写が散漫。
哲学無しに勢いだけで自分を語る主人公。信念持ったアウトローといより我を通すだけの餓鬼。
というふうに粗が多く、ノリで作品を誤魔化している。

一番許せなかったのはクーガーの兄貴のラストシーン。
涙した人も多いであろうあのシーンが実は…と知ってしまった時は制作陣の安直さが伺えた。

冷静に評価して低めの評価をしているけど、間違いなく熱血好きな人にはたまらない作品なので、気になった人はぜひ。
「男の子」は絶対に観るべき作品。

以下余談
熱い作品ってレビューし辛い💦
なにせストーリーが破綻してても、キャラが崩壊してても何でも"熱い"設定が覆ってしまうから。。。

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story:dアニメストア参考
information:Wiki参考
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