ろいろい

魔法少女リリカルなのはのろいろいのレビュー・感想・評価

魔法少女リリカルなのは(2004年製作のアニメ)
4.0
"この手に魔法を!レイジングハート、セットアップ!"

■キャッチコピー
「魔法少女、はじめました。」

■作品について
本作品シリーズは元々18禁恋愛シミュレーションゲーム作品『とらいあんぐるハート3 〜Sweet Songs Forever〜』に由来を持つスピンオフ作品の一種。

■感想
ストーリーは王道そのものだけど、SF科学的要素が随所に組み込まれており、従来の魔法少女とは一線を画している「魔法×科学」作品。
そして何と言っても水樹奈々さんが歌っているOPが神がかっていることでも有名。
この年代でこれだけのクオリティは惚れ惚れ。

私にとって初めての深夜魔法少女作品なのでとても思い入れが深い作品。

この作品が世に放たれるまでの従来、魔法少女はあくまで可憐なイメージだった。
だけど、本作では、フェイトと対峙するなのはが出した答えである「引けない事情を抱えた相手に"お話を聞かせて"もらうには、まずは力で相手をねじ伏せるしか無い」というようにパワー&パワーな思考を持っているので、斬新で革新的。

また、全てを魔法で解決しない、しようとしないのにも好感。
言われてみれば当たり前のことかもしれないけど、魔力は使用者の能力値以上のことはできない。
壊れた町も元どおりにはならない。
死者蘇生もできない。
決して「なかったこと」にはならない。

たしかによくよく観察すると細かいところは突っ込みどころ満載な点もあるけど、それも含めて全13話で綺麗な起承転結をしている素晴らしい作品だと思えた。
ろいろい

ろいろい