もこもも

アカメが斬る!のもこもものレビュー・感想・評価

アカメが斬る!(2014年製作のアニメ)
4.0
帝国時代末期、帝都を震え上がらせた凶悪犯罪組織・ナイトレイドが腐り切った帝国を変えるまでの血に染まった軌跡を描いたダークファンタジー作品

完成度が高いし、面白い
敵味方関係なくキャラクターが魅力的で戦闘シーンもかっこいいだけじゃなく記憶に残る
基本重たいシリアスな展開やけど辛く悲しいだけの結末ではないし、ギャグありエロありで楽しい一面があるところが良かった

⚫︎魅力的なキャラクター
シェーレ、ブラート、チェルシー、スサノオ、ラバック、マイン、タツミ、レオーネ、ナジェンダ、アカメ
たくさんの仲間が死ぬけど、
どれもあっさりではなく、無駄ではなく
しっかりとした重みがあって
悲しみと辛さが胸を締めつける
ただ、その死を受け止めて乗り越えることで
心も体も強くなっていくタツミが好きになる
言い方は悪いけど1人の仲間を失うごとに、
この作品に惹きつけられていくのを感じた

女性キャラもみんな魅力的で
声と仕草はマインが好きやし、
心の強さに惹かれるのはアカメやし
戦闘狂で敵キャラやけどタツミに対する想いは純粋なスタイルが良くてデレが可愛いエスデスも好き
数は少ないけど男キャラもみんな大好き
全員違う強さを持っていて全員かっこよかった

⚫︎印象深い戦闘シーン
マインを庇ったシェーレの優しさも、
ブラートから受け継いだインクルシオの姿も、
命を懸けたマインの銃弾も、
道連れにしてでも倒すラバックの執念も、
命を捨てたスサノオの覚悟も、
カッコ良すぎるエスデスvsアカメも、
他にももっともっとあるけど
全部かっこよくて、胸に残っている
正義の組織とは言えないけど、自分のためではなく仲間の為、平和な帝国で暮らせる人々の為に命を懸けて戦う姿には胸が熱くなる

⚫︎正義と悪
イェーガーのメンバーにも行き過ぎた正義や戦への渇望を抱くキャラもいるけど真の悪とは言えなくて、タツミと似たような意志を持つ奴、仲間を大切に思っている奴もいてどの戦いの後にも余韻が残る
立場や見方、呼び方によって正義と悪は変わる
結局正義の反対は別の正義

かっこよくて勢いがあるOPもしっとりとしたEDも1.2クール通して全部良かった
最初のOPはメロディーがシュタゲと重なる
漫画やとストーリーの展開がまた違うらしいから原作の展開も気になるところ

OP : 雨宮天『Skyreach』
真山りか『Liar Mask』
ED : 沢井美空『こんな世界、知りたくなかった。』
沢井美空『月灯り』
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