素晴らしかった。
構成もキャラクターもストーリーも素晴らしかった。
夢を追いながら絶望しないことはほぼ不可能だが、打ち勝つのではなくその絶望と向き合っていくというメッセージ性が強く強く込められている。
彼女たちは絶望と戦いながら夢を持つことを諦めず、他人の閉ざされた夢さえ救い出す。
また、夢が変わることや、時に挫折することも否定しない。一度目指した夢の地続きに今があり、今の自分を作る糧となっていることを明確に描いている。
それはきっと、本来のターゲット層である子どもたちへの祈りであろうと思った。
女の子が、自分の夢を追い続けることは難しい。大人になればなるだけ、そのことを実感するだろう。この国では特に。
しかし、プリンセスプリキュアはプリンセスという属性（永らく王子様を待つシンボルであった）にもかかわらず、自分の手でティアラを掴み、夢への道を自らの脚で切り開いていく。
つよく、やさしく、うつくしく！
人生のお守り、出会えて良かった一作。
最終戦はずっと泣いていたが、最後の「ごきげんよう」で決壊。
