このレビューはネタバレを含みます
1話がずば抜けて良かった。でも、全体の印象としては「わからなくはないが繋がりが悪い」に尽きる。
1話の、「ちゃんと情報出してるけど断片的なので気づくかどうかは見てる側次第」って感じはとても好きだった。
その一方で、「伏線も情報も何も語られないので、“察する”んじゃなくて“想像する”になっちゃう」ことが多くて、その点がとても残念だった。
例えば、突然ヴァンパイアの王とか言い出したルーファス、なんか知らんけどルーファスのスパイやってた女の子、いつの間にか女の子に愛着湧いてたスワ、最終話でいきなり俺はひとりぼっちって言ったり栗栖を殺そうとする前田、急にもっと色々教えて欲しかったって前田に言い出す栗栖、何故か金剛鉄兵の居場所がわかる子ども…など。
1話くらい丁寧に、登場人物について語った上で話が進めば良かったのかもしれないけど、話数を重ねるごとに「前の話、見忘れた？」って思うくらい話が繋がってないのが気になった。
12〜最終話の前田vs栗栖も、なんでそうなった感が強くて、単に「この2人戦わせたら盛り上がるだろ」って感じで戦ってるように見えてしまい、気持ちが追いつかなかったなぁ。
もしかしたら、サイトには書いてある設定とか、朗読劇とか他媒体では語られてることがあるのかもだけど。そうじゃなく、アニメはアニメという媒体で語るべきことを表現してくれ…という気持ちはある。
つまりそれは、好きだから知りたいって気持ちでもある。
何はともあれ楽しい1クールでした。少なくとも、私の中で「ほぼ知識ゼロで見たアニメの1話で号泣する」っていう経験はなかった…。あの1話を見せてくれてありがとう…。
曲が全体的にとても良かった。そしてやはり前田と岬が好き。生まれてはじめて触れたMARSREDがアニメ1話だから、そりゃそうだよなって感じですが。
あと、cv沢城みゆきほんと素晴らしかった。最高。
