さうすぽー

鬼滅の刃のさうすぽーのレビュー・感想・評価

鬼滅の刃(2019年製作のアニメ)
3.4
自己満足点 67点

今や空前の社会現象となっていて、自分は映画の「無限列車編」は凄く好きなのですが、正直言うとTVアニメに関してはそこまで好きなわけではありません。


主人公の家族が「鬼」に殺され、妹が鬼になってしまう事で「鬼殺隊」として戦う話ではありますが、ジャンプにしてはかなりハードな作品で、東京喰種を彷彿とさせるハードさと描写のグロテスクさには正直驚きました。

ただ、自分は「進撃の巨人」や「東京喰種」のような作品は凄く好きですが、それらよりも話は比較的易しいです。
それが少年ジャンプらしい所ではあるものの、このハードでシリアスな内容をジャンプらしい王道のストーリーをやられると若干物足りないです。

また、他のジャンプと同様に兄妹の「愛」や「絆」をテーマにしてますが、これらのテーマはONE PIECEのような比較的ライトで明るめなストーリーならすんなり入り込めましたが、個人的に東京喰種のようなハードさでやられると少し違和感があります。

あと、善逸が出てくるまでの10話は非常にハードでシリアスなトーンが続いたのに、善逸が出てきた辺りから急にコメディ要素が多くなるのも違和感がありました。
コミカル要素を強くするのなら、もっと早くから善逸や伊之助を登場させるべきだったと思います。

ちなみに、世間では善逸が一番の人気キャラクターらしいのですが、個人的には主要人物の中では一番好きじゃないです。
う~ん、あの感じは正直結構鬱陶しいです。


とは言うものの、作品そのものは良いと思います。
アクションシーンは「鬼」の残虐性や不条理さを兼ね備えたグロさとufotableらしいCGと作画を融合させた迫力と臨場感のあるアクションが本当にカッコいいです!

また、背景美術もufotableらしく写実的で美しいですが、今作の特徴は主人公炭治郎の技である「水の呼吸」を繰り出す際に、江戸時代の浮世絵を思わせるような波を立たせているのが時代劇アニメらしくて素晴らしいです!


個人的に名シーンと言われてる19話は圧巻です!
あの熱い場面で激しいアクション、そして名曲「竈門炭治郎のうた」が流れる場面は思わず涙を流すくらい感動しました。
LiSAの「紅蓮華」はあまり好きではありませんが、「竈門炭治郎のうた」は大好きです。


総評としては、アニメーション自体は大好きなufotableの迫力ある映像を楽しめましたが、原作のストーリーに関しては面白いけど少なからず気になる点が目立ちました。


ちなみに、
鬼滅の刃の登場人物の漢字は何故あんなにも難しいのでしょう?
「竈門炭治郎」も最初解らないし、禰豆子なんて絶対解りません(笑)