ウシュアイア

鬼滅の刃 柱稽古編のウシュアイアのレビュー・感想・評価

鬼滅の刃 柱稽古編(2024年製作のアニメ)
3.8
鬼滅の刃、最終章のプロローグ。

バトル面で言うと、「那田蜘蛛山編」では十二鬼月の末席とはいえ、炭治郎たちでは歯が立たず、富岡義勇がほぼワンパンで、「無限列車編」は煉獄さんを失うことになり、どちらも炭治郎たちが勝ったとは言い難かったが、「遊郭編」は炭治郎たちと鬼の勢力が拮抗しはじめてピークを迎え、「刀鍛冶の里編」ではラスボス戦に向けて戦闘力のインフレが起きて、力と力のぶつかり合いになっていくというベタな展開のど真ん中を進んでいった。

本編は最終決戦の序章という位置づけで、ラスボス征伐に向けての準備の話。このタイミングで最強の武器を手に入れたり、新たな必殺技を習得したりするのが定番だが、『鬼滅の刃』では両者ともなく、ひたすらに仲間(鬼殺隊・柱)の人物像の掘り下げである。『鬼滅の刃』は鬼にされた妹・禰豆子を人間に戻すため炭治郎が鬼を退治するという話だが、その過程で鬼と戦う人や鬼になってしまった元人間の救済の物語であるため、最終決戦への仕込みとなるとこういうことになるのだろう。

ただ、強敵が現れるわけでもなく、必殺技や武器が登場するわけでもないので、やはりちょっと冗長。リアタイではちょっとしんどく長らく放置してしまっていた。
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