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ブルーピリオドのかずシネマのレビュー・感想・評価

ブルーピリオド(2021年製作のアニメ)
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現在進行形で鑑賞中。

原作未読。美術に関する作品って事で興味がわいて観てみてる。

とりあえず、作中の時の流れが高速過ぎて最初は「あれ?」と思ったw
名の知れた美大であればあるほど将来の選択肢は沢山あると思うよー。
有利な学閥のある就職先もあるやろし。
美大に入ってから悩んだらええと思う。

こっち系の学科(を志す人)は何らかの変態が多いのはそうだと思う。
自分の恩師も某芸大デザイン学科出身でバウハウス変態だった。何かにつけバウハウス、バウハウス言うてたわ。
「モリスの良さはですねwwフォカヌポウwwアーツアンドクラフツ運動wwコポォww」的なノリで。
普段は優男風の眼鏡イケメンやったんやけどな、先生。
他にヘルベチカ萌え侍も周りに異様に多かったでござる。

主人公が先輩の絵に吸い込まれそうになった様に、一目惚れする作品ってあるよな。経験あるわ。
絵のコンセプトを説明した訳でもないのに、友達に「これ渋谷か?」と伝わった時のあの感じも分かるわぁ。

予告代わりの山田五郎の薀蓄楽しいね。


こちらの作品とは関係ないけど「ムヒョとロージー〜」の作者さんは、デビュー前は美大の予備校の講師だったそうだなぁ…という事を思い出した。
昔、ムサビだったか多摩美だったかの学生さんの個人サイトをよく見てたんだが、その人は作者さんの教え子だったらしく、ムヒョの連載が始まった頃に「恩師の漫画!」とサイトに書いていた。
ほら、進路色々よ。(?)

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(20211218追記)
完走した。
観て良かった。
苦い事も思い出したし、良かった事も思い出した。
共感できる事も沢山あった。

個性的な絵。
速筆なのにそれなりのクオリティまで仕上げられた絵。
テーマが一貫している絵。
様々な方向へアンテナを張って目や耳が肥えてる人の描く絵。
やとらの様な努力家の絵。
無いものを持ってる人が間近にいるといろんな感情が渦巻いて吐きそうになる。
それすら利用できるのが絵の良いところ。それは音楽等も同じと思う。
また、デザインには不正解があるが美術にはそれがない。そこも美術の短所であり長所と思う。

やとらのお母さんや美術開始前からの友達が良い人で良かった。

でもやとら、先輩に「そう言われると努力してないみたい」と言われたのに、まーだ「君は才能あるから」的な事を言うんやな?と思うw

「自分の絵が上手いのは事実」
「それは自信があるって事では?」
というやり取りの時「いや、ちゃうやろ」と思ったと同時にヨタスケくんが「違う」と否定してくれて、シンクロして楽しかったです。(?)
事実と感情は別もんやし。
彼にはスカウターが備わってんだと思うよ。自分の作品も、周りの作品も、客観的に俯瞰で見られる目が。

美大とか美術科の学校が舞台の作品はあるけど(自分はハチクロがめっちゃ好きな人間)、試験前、それも全くの初心者の段階から描くってのが良かった。


自分が作家の事を知らず、たまたま巡回展の広告の絵を観て一目惚れをしたのはタマラ・ド・レンピッカ。
一目惚れをして、作家の事も作品の事もよく知らないのにそのままチケットをとって県外の美術館まで行ったのは、後にも先にもレンピッカのそれ1度。

車でラジオをつけていたらED曲がたまたま流れて、帰宅ラッシュの時間帯の暗くなった街と街灯、サインや窓の明かり、沢山のテールランプとすげーマッチして綺麗だった。イントロとエンドロが特に。
夜、車で聴くのおすすめ。
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