ルパンTVシリーズ
復活の口火を切った
イタリア編
現代的なリアリティと
パート1への憧憬と
パート2への尊敬が
相交じる故に…
「ルパン三世 partⅣ」
全話漸く見終わりました。ルパンシリーズは大好きでスペシャル含め殆どを所蔵していますが、TV復活した新シリーズは見てませんでした…。
結論としたら、面白かったで良いのかな…。ルパンらしく纏まってましたし…。ただ…何か物足りない。小さく纏まっている印象なんですよね。
TV本編の各話は…スタイルはルパンらしさに溢れていますし、パート1のハードさに近いものもあったり、パート2のコメディ調のものもあり、バランスは取れてる気がします。特にパート1の第二話にオマージュを捧げてる13話はなるほどなぁと。また後半の唯一の日本が舞台のドタバタは明智ホームズと言うトンデモキャラがいますが…パート1後半の宮崎駿へのオマージュかなと。
ただ…久しぶりのTVシリーズにも関わらず、次元、五ェ門、不二子と言ったメンバーの主役回が１話程度しかないのはちょっと…。銭形もか…。新キャラも悪くはないですが…彼らをもう少し出して欲しかった…。五ェ門に至っては前半とにかく出てこない…。
後…新キャラが準レギュラー扱いで出てくるのですが…レベッカもイマイチかなと。ルパンの花嫁がやりたいのはわかりますが…。更にMI6が準レギュラーの敵になりますが…これもどうかなと…。イタリアで英国情報部って？また変なリアリティがあったりするので荒唐無稽で超強敵とまでいかないですし。ニクスもまぁ初回は良かったけど中途半端なポジになるし…。両方とも１話か２話程度のサブキャラで良かった気もします。
一本芯の入ったシリーズにしたいのもわかるのですが…つまり本筋にあまり魅力がないんですね…特にダ・ヴィンチ。呆気ないと言うか、その程度かなと。あのスタイルのストーリーはマモー、映画版第一作があり、そのオマージュに見えちゃいますし、それにしては呆気ない。
どれもちょっと物足らない。ルパンのTVシリーズの１話１話の満足度ってこんな感じだったかなと…。時間が短いのかなと思っちゃいました…そうではないはずなんですが（笑）パート1や2のボリュームの満足度からすると確かにらしさはあるけど…なんです。作画やディテール、世界観は凄いし文句なしだし良い話もあるんだけど、スケールが小さい気がするんですよね。盗みも相手も。変にリアリティがあり過ぎるんです。ルパンの世界を股にかける神出鬼没の大泥棒感がたりてない感じでしょうか。
時代は変わりましたし、ルパンシリーズも今の若い方たちに見てもらうために、整合性や無理筋を避けるのはわかるんです。ただ…ルパンだけはスーパーヒーローであってほしいし、浪漫を追ってほしいんですね。ルパンはハードさだけでもないですし、人情噺や宮崎駿の大活劇だけでもない。全てを見せてくれるスーパーエンターテイメントですから…。
追記…
因みに…銭形はシリーズ通して有能でしたね。ギャグも少なめでシリアスとっつぁん。最強のライバルらしさに溢れていて山ちゃんの声にあってました。ギャグも見たかった気もしますが…(^^)
