富野由悠季作品のなかでは一番好きな作品。植民惑星を異星人バッフ・クランに追われて、脱出するしかなくなったコスモ達地球人の逃亡生活が描かれる。
「ロゴダウの異星人」とか「イデの発現」とか、SF力に溢れた単語がなんの説明もなく飛び交う展開に、もうSFオタクな自分はキュンキュンしまくりだった。人類側は逃げ回る行動は一致してるけど、一枚岩な訳もなく、呉越同舟的に終始ギスギス。
バッフ・クランの猛追にどんどん追い詰められていく群像劇は見応えたっぷり。
まあガンプラの大成功の後、儲かるだろうと思ったら、こんなどシリアスな物語展開されたら売れるもんも売れず。
全52話予定だったが、視聴率も振るわず43話に縮小。43話までのコンテは完成していて、39話の制作中に、その39話で打ちきり決定。残りの最終4話分をハイクオリティで映像化したのが、劇場版の「発動篇」になるわけだ。
地球人類との戦いのなかで瓦解していくバッフ・クランとか、裏切って人類側についたギジェ・ザラルのお話とか、眼前で妹殺されて狂気をはらむフェルモッサ・シェリル博士とか、目の前で好きな女の子キッチ・キッチンの生首が飛んでいく光景見ちゃった主人公コスモとか、もうもうドイヒーな展開目白押しで、たまらんアニメです。
観てるうちに真っ赤なすこぶるダサいイデオンがカッコ良くみえてきちゃうくらい、大好きなアニメです。