シルク

メイドインアビス 烈日の黄金郷のシルクのレビュー・感想・評価

4.6
シーズン2では

アビスの六層まで進む、そこは黄金郷。
願いを叶える代わりに、何か大切なものを代償に差し出さなければ生きられない世界だ。
リコ・レグ・ナナチの3人は、この地で「成れ果ての村」の住人たちと出会う。
外見は異形でありながらも、かつては人間だった存在。その背景には、仲間を失い、愛する者を守るために自らを犠牲にした者達。

特にファプタというキャラクターは、母の願いと呪いを背負いながら生まれた存在。彼女の怒りと悲しみ、そして最後に見せる無垢な想いは、心を強く揺さぶります。
「生まれてきた意味」「何を代償にしてでも守りたいもの」
その問いかけ、アビスの呪いが胸にグサリと来る、奥が深い。
やはり今シリーズも気力と気構えが必要だ。慣れて来るかなあーと思ったんだけどね。

音楽は前作に続きケヴィン・ペンキンが担当し、黄金郷の幻想的な美しさと、残酷な真実を映し出す。
黄金郷だけに映像美もまた、明るい輝きと奥に潜む影とで絶妙だ。

来年の映画上映がホント待ち遠しい。
シルク

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