Same

メイドインアビスのSameのレビュー・感想・評価

メイドインアビス(2017年製作のアニメ)
4.7
劇場映画にも迫るような美しい作画、ケビン・ペンキンによる透明感のある荘厳なサウンドトラック、そしてファンシーなキャラクターデザインに似つかわしくないハードで悲しいストーリー。

ここ数年では最高の完成度を誇るテレビアニメーションシリーズです。
この物語は逆ラピュタと常々思っていますが、偉大な探窟家ライザの娘であるリコは、巨大なアビスと呼ばれる大穴に探窟に降りて行ったまま戻らない母を追い、アビスからやってきた謎のロボット少年レグと共にアビスへと冒険の旅に出ます。

アビスは階層に分かれており、降りて行くごとにそこに巣食う生命体は凶暴になり、上昇しようとするとアビスの呪いと呼ばれる上昇負荷かかかり、降りて行くごとにそれもキツくなっていく。

このアニメ、前半後半でかなり印象が変わります。物語序盤は可愛いキャラクターと不思議な世界で、ファンタジー色の強い楽しい物語ですが、後半に入ると人間の尊厳が問われるような凄惨なストーリーへと変貌します。後半はトラウマ展開が待ち受けているので、誰にでも勧められませんが、久々にこんなに続きが見たいと思ったアニメに出会いました!

探窟家たちはそのランクによって、違う色の笛を下げています。その最高ランクは白笛と呼ばれ、リコの母ライザも白笛です。このアニメも少年漫画にありがちな特殊な能力を持った数名のボスキャラが次々に登場する展開なのですが、今のところ強さのインフレが進みすぎることなくとどまっていて鑑賞していてしんどくないです。
いい大人なので王道の展開はもうお腹いっぱいなんですよ笑

原作者はおそらくペドフィリアで幼児への加虐趣味があると思われ、それらも込みで良いと見る向きもあると思いますが、個人的にはそこさえ無ければ、いやせめてアニメ化する時に薄めにしてくれてたらどれだけ良かったか笑
続きは劇場版でさらなる凄惨な展開に入っていきますが、見て損のない作品だと思います。

ちなみに原作は漫画ですが、漫画版は各話の間にちょっとした解説ページがあり、それがキャラクターや世界観を理解するのに役立ちました。
シーカーキャンプのオーゼンの怪力の源、仙人楔がどんなものかも説明されていて、そんな痛そうな物埋め込んでたのか!と思いました笑