このレビューはネタバレを含みます
まず設定が良かった。どんな危険があろうと未知の大穴アビスを冒険せずにはいられない人間の飽くなき探究心に心揺さぶられる。
アニメ序盤は物語に動きがあまりなく正直暇だったが、10話あたりから怒涛の展開。翌日朝が早いにも関わらず最後まで見てしまった。今までのほのぼの冒険譚からうってかわり、毒に侵され、全身から血を吹き出すリコ。自然相手に冒険をするとはこういうことだよなと、人間のちっぽけさと、自然の残酷さを感じられて非常によかった。また、今まで主人公に人間らしさを感じず、感情移入できなかったので、死にそうになっているリコが、怖いと弱音を吐いていたところで初めてリコの人間らしさを見ることができてよかった。その後のナナチとミーティ編も、安楽死について考えさせられる。
オーゼンやマルルク、ナナチなど、サブキャラが非常に魅力的。