人は好奇心に逆らえない。では、それが誰もみたことのない謎の洞窟だったら。。未知への好奇心と期待が抑えきれずに子どもたちは旅に出る。…と、少年少女が好奇心を胸いっぱいにアビスの底を目指す話かと思ったら…もう作者の沼にハマっている。
甘くない。基本的にこの話は残酷。好奇心だけの先に狂気があり、時に厳しい世界を突きつける。憧れだけでは生き残れず、むしろ深層に進むほど好奇心の成れの果てに遭遇する。
まだ、未完。
主人公たちの仲間に物語の作中に出てくる「ヒト」がいない。アビスを目指す人はなんらかの形で狂気に触れる。一方でヒトでない主人公たちは狂気に染まる気配がない。たぶん、わざとだと思っている。
だから、主人公たちは最後まで純粋なままなのか、それともこの先に何があるのか…。好奇心の成れの果ての先にあるものがどうなるのが、これからの展開もとても楽しみな作品の一つ。
ちなみにアニメは泣ける。
ナナチの話は必見。胸がギューとする。
気のせいか時々、作者(読者)の性癖らしきものがちらほらと見え隠れする。