水族館を舞台に全24話が進む。
鑑賞後にふわっと温かくなる作品だ。
画面いっぱいから伝わる沖縄の空気。
青々とした空、眩しい光、透き通るような海、白い砂浜。
どれも繊細な景色で、観ているこちらを物語の世界へと引き込んでいく。
そんな魅力ある世界が広がっている。
2人の主人公を軸として周囲の人間模様を織り込みながら、物語は進む。
主人公2人はまっすぐで微笑ましい。
仕事に全力投球する姿に思わず、エールを送りたくなる。
時に壁にぶつかり、膝を折ることもある。
ままならないこともちゃんと描いている。
思春期と大人の狭間で揺れ動く姿は心に響くものがある。
2人の心は話数を重ねることで、微細に変化し、最終話へと繋がっていく。
ゆったり積み重なっていく描写は観ているこちらを置き去りにはしない。
とても細やかな描写で良かった。
最後まで沖縄の水族館に魅せられた素敵な世界観とストーリーだった。