津軽系こけし

魔法つかいプリキュア!の津軽系こけしのレビュー・感想・評価

魔法つかいプリキュア!(2016年製作のアニメ)
4.1
仲良しこよしの大魔法


➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

⭐️プリキュアがまた一つ面白くなりました。

プロデューサーが4度目の交代をしたということで、それまでのシリーズとは違う試み、アプローチに期待が膨らむところです。
そして今作が取った姿勢は、増やすでもなく、変えるでもなく、”削る”という境地。


この話を深堀りする前に、前提となる私個人のプリキュア史考察を共有しておきたいと思います。


➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖


🔷プリキュアというのは、これまでのシリーズから今作までを鑑みて、4つの時代に分かれていると思います。

この「4つ」というのはプロデューサーの交代を基準に区分していて、各々の作品姿勢には大きな違いがあります。私はこれをそれぞれ「第n世代」と呼称しています。


➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖


🔷まず第一世代は、マックスハート、スプラッシュスター、ファイブと、プリキュア初期の作品群です。

この世代はプリキュアの草創期で、試行錯誤と失敗を繰り返しつつ、単なる幼児向け作品としてプリキュアが製作された時代です。
特にマックスハートとファイブは現在まで神格化されている作品です。そのため、後続作品はどうにかこれに続かねばと、似た状況、似た設定というのをオリジナル性と折り合いをつけながら思考するわけです。

これがいわゆるプリキュアブランドの始まりです。


🔶続く第二世代は、フレッシュ、ハートキャッチ、スイート、スマイルです。

第二世代は、第一世代の要素を変革しようとした時代です。ちょうどセル画からデジタル画へ移行したのもこの世代です。そのため、第一世代の築いた基盤を崩したり、はたまた元に戻ったりと、変化の激しい挑戦の時代でした。

特にハートキャッチは、後続作品らの大まかな指針となるアイコン化要素を大成したとして、草創期作品に並びます。


🔷第三世代は、ドキドキ、ハピネスチャージ、プリンセスです。

これは再構成の時代だと思います。第二世代で新たなアイデアがたくさん出たので、それを取捨選択しまとめあげようという世代です。
実はこの試みは、第二世代の最後作であるスマイルプリキュアが先んじたのですが、まだ粗が目立つような仕上がりでした。

そのスマイルのバトンを見事に受け取ったのがドキドキプリキュアです。私がドキドキプリキュアを絶賛する理由はここにあります。


🔶🔷そして第四世代、本作たる魔法使いプリキュアは”削る”時代だと思いました。

第一世代が礎を作り、第二世代で変えてみて、第三世代がそれらを組み合わるという流れなのですが、要素が多すぎて散らかっている印象があったのも事実。

そこで本作は、厄介な過去作すべてから引用・組み合わせなければならないというプリキュアのしがらみを排し、シンプルな原点回帰をしようと試みた印象です。

つまりプリキュアのはじまり、マックスハートです。実際に両作を比べてみると共通点が多いことが分かります。現代版マックスハートと言ってもいいかもしれません。

➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

✍️キャラ総評


🧸みらい
宝石屋の娘という設定は忘れられてないか…?モフルンとの設定は泣けるし、前半でのムードメーカーぶりは愛らしいし。周りに1人こんな友達がほしい。切実に


🌖りこ
家族模様がなんか生々しいんよあなた。姉との比較でしか自分の価値を見出せず、ついに自己を失っているところは現代っ子っぽいと思った。でも、そのために努力してるところがこの子のすごいところ。腑抜け共はこの女神を見習え(ブーメラン)


🌱はーちゃん
ルミナスのリメイク版みたいな風体だが、貴様は私の推したるルミナスに及ばないからな、断じて及ばないぞ。早見沙織でも及ばないぞ。とはいえ、赤ちゃん時代の名残りがあるのはかわいいし、純粋無垢なところも追加戦士らしくてイイ!

➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

💕まとめ💕
はぁ……はぁ…、短くまとめたいのにプリキュアのレビューは何でこうも長くなってしまうのか。特に今日の文体は胡散臭かった気がするぞ、反省します。訂正はしないけど
津軽系こけし

津軽系こけし