プリキュア5のメンバーが今度は幻のキュアローズガーデンに行くため活躍する2年目のシーズン。
長きに渡るプリキュアシリーズでも2年放送したのは初代とプリキュア5のみで、今でもファンが多い作品だ。
前作から引き続き、配信で完走した。
今回は大きなウエイトを占めていた恋愛要素はほぼなくなり、舞台も学園以外が多くなって新キャラの妖精シロップ、新戦士のミルキィローズとの交流が中心に描かれた。
愛着が湧いたキャラクターたちの姿をまた観れるのはシンプルに嬉しく、磐石のものとなったチームワークには安心感があったが、一方で同じメンバーで同じテイストの話を続ける難しさも浮き彫りになったように思う(同時期に「セーラースターズ」も視聴していたが、プリキュアの方が視聴年齢や玩具販売の縛りがある分厳しいのかなと感じた)。
新キャラがいるとはいえ、メインメンバーの関係性が既に完成されているので発展性は薄く、何となく子供っぽい話が増えた印象もあって、前作で毎回勇気付けられ熱くなった身からすると物足りなかった。
ただこれはひとえに前作がずば抜けて傑作だったが故で、本作も女児アニメとしてはは充分楽しめるクオリティと思う。
話の縦軸は以前より整理されていて、中でも敵組織のバックボーンがきちんと描かれていたのは良かったし、曲やコスチュームは華やかで本作の方が個人的には好み。
美しくて強いミルキィローズはカッコいいし、シロップは前作で唯一不足していた同い年の男の子要素を埋める存在に。
のぞみが夢に向かって成長している姿も感動的だった。話としてはクイズ番組に挑戦する回が仲間の絆を感じて一番好き。
秋の新作・オトナプリキュアの放送を心して待ちたい。