アサミ

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争のアサミのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ウーーーーーこれは好き。
戦争を少年の目を通して描いていて、結局こういうのがいちばんメンタルに来る。
元々戦争映画で描かれる部隊の絆みたいなのが大好きなので、最初からチームとして機能してるサイクロプス隊にかなり良さを感じていました。
それと同時にこの中の誰が死んでもおかしくない、とも。
登場人物が少ない分、こちらの思い入れも強くなるのでしんどさも増す。

アルとバーニィ、あっという間に仲良くなるけどその描き方が自然ですごく心地良かった。
戦争に憧れを抱き、作戦に参加できる喜びを感じるアル。
死を目の当たりにするまで無邪気だった。
バーニィも戦争が暗い影を落とす中、アルと過ごすことでどこか救われたんじゃないかな。
2人が笑い合ってると本当の兄弟みたいだったよ。

機体のことは全然詳しくないんだけど、あの機体でガンダムに挑むことは無謀だったんだと思う。
だってベテランの先輩兵士があんなに無惨にやられたんだから。
それでも自分を信じてくれているアルを裏切れなかったバーニィ。
アルに電話したシーン、大号泣でした。
アルもすぐにごめんねって言ってて、泣けちゃった。
子どもながらに戦争を理解しようとしてる。
それでもエースパイロットのバーニィなら絶対に勝てる。
バーニィのことを信じるアルの気持ちは本当に純粋なものだった。
その想いにバーニィはちゃんと応えたんだ。
生き延びられる道もあっただろうに。
でもバーニィは最初からアルのことを邪険にしないでちゃんと相手してて、優しい青年だったよ。

本当にキツかったな。
戦争って宇宙とか地球とか、そんな大きな規模で起こってることじゃなくて、当たり前の日常や家族や友達が関わっている。
痛みを知ったアル。戦争って本当に残酷だね。
戦争の構図にアルの周りの人間関係がうまくハマってて6話でまとめたとは思えないほど重厚になってる。かなり良かった。
あと浪川大輔さんて子どもの頃からご活躍されてたんですね。
てっきり女性の方が声を当てていると思ったら知ってる名前が流れて来たのでびっくりしちゃいました。

バーニィのこと、私も忘れないからね。
アサミ

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