kuroerei

処刑少女の生きる道(バージンロード)のkuroereiのレビュー・感想・評価

5.0
アンチ異世界転生ものと見せかけたゴリゴリのラノベファンタジー、おまけに濃厚な百合で脳汁が出まくる!!

霧魔殿、塩の剣、絡繰り世、星骸、これら4大人災(ヒューマンエラー)の名前だけでワクワクが止まらないし、導力で擬似教会を作るだのとかバトル要素も厨二臭くてたまらんたまらん

何よりも敵が良い!!
他人の為に尽くした人生を悔いて私欲を満たそうとした聖職者、特別でなかった己を特別たらしめる為に怪物と手を取り合う少女、そしてただただ生の映画を堪能する為に全てを喰らう霧の怪物、どいつもこいつも最高にイカれてて良い!!

あと、時間の概念を操るヒロイン、アカリが物語を回す歯車としてあまりに優秀すぎる。時に圧倒的な能力で戦況を変え、時に影で立ち回り、それだけやっても最後には天然で明るい人格へ戻れば何もかも隠し通せる……設定が上手いな〜

バトルにおいて主人公メノウが一番スペック低いのも好き。明らかに能力ではモモやアーシュナ殿下の方が強いのに戦えば勝つのはメノウ。引き出しの多さと判断力で格差を補うのは浪漫ですね

個人的にお気に入りはアーシュナ殿下。脳筋バトル狂でありながらしっかり世渡りも出来る王族って強すぎる
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