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小林さんちのメイドラゴンのohhashiのレビュー・感想・評価

小林さんちのメイドラゴン(2017年製作のアニメ)
3.8
この作品を一言でまとめると

「萌え」

である。

死語でしょうか。笑

2000年代に黄金期を築いた萌えと言うものをこの時代でも全力でやってやるって意気込みを感じます。「らき☆すた」「けいおん!」「日常」で京都アニメーションが磨いてきた、暮らしを見せるという優位点。だからなのか、雰囲気は少し古臭い感じがする。いや、それも好きなんだけどね。

さて、これには京都アニメーション(以下京アニ)の定義をしなければならなくなりますが、僕の中での京アニは1に萌え、2に萌え、3に萌え。そして時折挟んでくる、手を抜かないストーリー。と言った具合。もちろんグリグリ動くし、いちいち良い角度から抜くように考えられたカット割なんかもそうなんですが、これは萌えの為のスパイスです。

そもそも萌えって何ってことだけども、最近よく使う近い表現で言うところの「尊い」とか、「癒し」とか、何だかこう、グッとくる、眺めていたくなる、そんな形容し難い感情こそが萌えなんだろうとふんわり解釈しています。すみません語彙力不足です。

これを、めちゃめちゃ平凡な何てことのない日常風景で動く女の子ににバチコリ落とし込んできたアニメーション会社こそ京アニだと思います。傾かないのに、ただそこにいてグリグリ動いてるだけなのに、その仕草や動きが可愛いのです。萌えるのです。ずっと見ていられるのです。まあ、性的に訴えているとも言えますが。

これって実は日本の大発明。

ストーリーの中身とか、話の展開とかそんなもん度外視でずーっと眺めていられる。アートに近い感覚とでも言うのかな。

それを発明した京アニがもう一度原点に立ち返って全力で萌えを押し出した作品こそ今作。真骨頂ですね。

ただね、僕、萌え作品とかただ眺めるだけのアニメ作品ってちょっぴり退屈だったりするんですよ。かわいいは正義だし、それだけで十分成立するんだけどね。

あと、あのやたらとドラゴンがボインボインボインなのはなんなのだ笑
ちと下品かなぁ…笑

聞きやすいさわやかなOPに始まり、だんだん引き込まれる世界観、笑いあり、感動ありの本作。過去作を盛り上げた声優陣のキャスティングも粋ですよね。自身でも作品価値はある程度理解しているつもりですが、個人的趣向から、評価点としてはこのくらいにさせていただいています。

ちなみにオープニングのアニメーションは変な曲を作る前提から始まっているみたいで、変な曲なら変な映像って事で作られたようです。サビで人が回ってるところ、チューリップから咲くファフくん、腰フリフリするところ、どこで止めても最高ですね!笑
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