やっぱり京アニのアニメって良いな。さりげない日常の描写でも、あれ、今どんな動きした!?ってつい何度も戻して見てしまう。時々入るアクションシーンは(無駄に)めっちゃカッコよくて爽快だし。そういうアニメーションの愉しみが詰まってる。
内容は、人間とドラゴンの異種族同士による疑似家族?みたいな共同生活と、人間を劣等種と見下すドラゴンのトールの視点を通した人間社会の不条理さだったり、それでも好きな人間の小林さんとの間の価値観や寿命に関するギャップに悩む姿を描いたり。
逆に人間の小林さんはとても出来た人なので、トールを淡々とあしらい、認め、時々名言をいったりする。
でも基本ハチャメチャなコメディなので、観ててもうただただ楽しいし、細かなエピソードが1話の中に何個も入ってる構成なので、1話当たりの満足感が凄い。
ドラゴンのトールが人間の小林さんと生殖"しようとしたり、やたらエロい格好するドラゴンとショタの組み合わせがいたり、なんかいろんな性癖を集めて煮詰めた結果出来た作品なのかもしれないし、、いやいや人と人(に限らず心と心)が繋がりあう上での寛容さや、尊重しあうこと、自分とまるで違う価値観をまずは知り、認め合うことを描いてる んだと思う。
この作品の監督は、京アニのあの放火事件で亡くなっているんですね。他にも亡くなったスタッフの方々がいるようです。作品とは何も関係ないことだし、こんなことで作品が記憶されてしまうのは本意ではないだろうけども、ここに刻まれた背景や動画や細かな演出の職人的素晴らしさはずっと記憶されていくでしょう。
残された制作陣による二期もあるので、そっちも楽しみに鑑賞します。