いやんばかんあはん

斉木楠雄のΨ難のいやんばかんあはんのレビュー・感想・評価

斉木楠雄のΨ難(2016年製作のアニメ)
3.5
麻生周一先生の連載デビュー作『ぼくのわたしの勇者学』が大好きだったが6巻で打ち切られて終了。その後よく分からんアイドルユニットギャグ漫画を連載するも1巻で打ち切られ終了。三度目の正直として放たれた本作の原作が当たり大ヒットを記録。

勇者学の頃にあった暴力ネタや主人公の下衆要素が綺麗に浄化されてしまい、比較的大衆を取り込みやすい毒のない笑いに路線変更し去勢された猿のごとく丸くなってしまった麻生ギャグ。

熱血キャラやアホ、厨二病などそれぞれの脇役に特徴的なポジションを記号のように振り分け、主人公がそれらに心の声で冷静にツッコミを入れるスタイルを確立するも、勇者学が好きだった俺にはコレジャナイ感を受け入れられず連載初期に離脱してしまったが、アニメ版はテンポが抜群に良くスルスル楽しめる大地丙太郎イズムを継承した弟子による演出にギャグマンガ日和バリに居心地のよいギャグアニメ空間を構築することに成功している。