このレビューはネタバレを含みます
かなり良かった。
映像がずっと動物だが、ラストでそれは小戸川が見ている世界で、事実はただの人間世界という。
過去のトラウマによる高次元認知障害。タクシードライバーという起点で起こる群像劇と併走する小戸川の過去。
真実や犯人を追うわりには単調で淡々とストーリーが進んでいくし、画面が動物ばかりで比較的切迫感もない。それがまた良い。
それらに相反するようにラスト3話から加速して、最後にどんでん返しのようなネタばらし。
全てが段々と繋がって収束する気持ちよさと、高次元障害という世界をアニメーションで上手くやったという気持ちよさ。1クールのアニメとして、かなりの満足感があった。
淡々とした感じなのがまた良い。
あと花江夏樹が小戸川の声優なのにびっくりした。爽やか青年ボイスのイメージが強かったので、声優の凄さを改めて感じた。
芸人起用があるのも個人的には好き。
1クールでの仕上がりが良いし、声優にも不満ないし、ストーリーやテンポ感も悪くない。
ずば抜けて尖って面白い!とはならないが、アベレージが高くてかなり良い作品。