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約束のネバーランドのUのレビュー・感想・評価

約束のネバーランド(2019年製作のアニメ)
4.2
天才の子どもたちにもママにも次々と予想を裏切られるおもしろさがあった。もう無理じゃないか?という絶望を感じさせながら何度もそれを超えていく。しかしすべてを超えられるわけではなく、助けられない仲間も出てくる。その経験も経ることでリアリティと緊張感が増すとともに脱走の重みが増していた。また、子どもたちが遊んでいる何気ない風景のように見えたシーンが伏線になっていたり、なんとなく違和感があったシーンがちゃんと回収されていておもしろかった。

ドンが勝手な行動をしてしまうシーンもよかった。感情がよくわかり共感もできる。天才の3人は視聴者とはかけ離れた存在でファンタジー性があるキャラだ。一方、ドンは物語をかき乱すものの視聴者との架け橋となる身近さがある。このバランスがいいのかもしれない。

ママが怖い存在という設定もいい。ママは優しいという先入観を裏切ることができるため強い引きになる。

過去がわかるシーンは説明はなく音楽と映像のみ。その方が余白があり想像力を掻き立てられる。

シーズン2はどうなるかわからないが、シーズン1は設定がシンプルであるため、理解がしやすかった。
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