このレビューはネタバレを含みます
見る前の印象とは違い、どちらかと言えば音楽よりも日常がメインの作品だった。
...が、これは間違いなく名作。日常も音楽も、どちらも妥協を許さないクオリティで最後まで駆け抜けていった。
一番驚いたのは、ギャグアニメとして見ても他に勝るとも劣らない日常パートの面白さ。
基本的にはぼっちの陰キャネタだが、その演出が毎回違う。
自分の世界に入り込むぼっちならではのデフォルメした作画や実写映像、時にはパロディと、アニメであることを活かした演出が面白くて飽きることなく毎話笑った。
そして、本作の主軸であるバンド。
音楽アニメとしてもこれまた最高の出来。
まずはなんと言っても楽曲。ぼざろにハマってから、通勤中やテレワーク中など、隙さえあればいつも聴いていた。
演奏シーンの演出も細かく、展開に合わせた音作りや視線のやり取りなど、本当に結束バンドが演奏してるんだと思わせてくれる。
加えて、ぼっちの成長にフォーカスした構成も胸にくる。
技術はあってもその内気な性格から人前で演奏出来なかったぼっちが、仲間と共に少しずつ前に進む過程が丁寧に描かれ、正直泣いてしまった。
中でも8話は神 of the God。
ぼっち覚醒の最高な演奏シーンからの、ヒーロー身バレ。そしてタイトル回収。熱盛！！！
最終回がついに来てしまったけど、しばらくはまだ結束バンドの曲を聴くだろうな。
