あまりに良く出来ている。企画・プロデュースから現場まで全てが噛み合っている印象を受ける。
こんなに座組が嵌って作品が作れるのかという驚き。
シンプルに画面を見てて面白く視聴出来る。
作画である事を活かしたギャグパート、きちんと感情を積むドラマパート。
作り込みと作品性の高い楽曲。ライブパートのリアリティのある演出。見せる所、見せない事のバランス。言う事、言わない事のバランス。巧みなレイアウトとカット割り。
決して枚数が多いとかめちゃくちゃ上手い作画があるとかではない。
TVシリーズなりのコストを意識した作りでありながら、「動いていない」という印象を受けない。
要所で入る力の入った作画、この感情を描くという意思のあるカットや作画。めちゃくちゃ良い。
もっと先に言うべきだが演出が大変よい。
放送が終わってからの本編ドラマパートを繋げたPVも良い。
ぼざろがドラマを丁寧に描いてるのが分かる。
第一話と最終話のカットの対比が秀逸で鳥肌が立った。
CD音源とは別に本編用に音楽も別途作られていて、それには楽曲だけでなくドラマが乗っててそれを聞く価値もある。
本編が終わり次第ライブパートの動画をYoutubeに上げていく手法も良かった。作品の余韻に浸るために最高だったし、CDでは聞けない音源だから繰り返し見てしまう。
地道に研鑽を積んだ技術が、回りに認められ関係性を広げて行く事が描かれてるのが良かった。始めた理由も大したものじゃない、やり続けて形にしたものに価値がある。(それも作品中で特別フォーカスはしない、ただ描写するだけ。)
ぼっち自身も普段ふにゃふにゃしてるのに、ここぞという時に折れずにやるメンタリティを出してて、それがセットで切り開かれてく様も良い。
幸せや未来は自分の中にあり、自分で掴むものだと。(某映画が他人がいる事が幸せって描き方してて腹が立ったのもある。影響力強いからもっと普遍的なものを示すべきと(笑)