シュローダー

デュラララ!!のシュローダーのレビュー・感想・評価

デュラララ!!(2010年製作のアニメ)
4.5
「BACCANO!」と同じ作者、成田良悟によって書かれたライトノベルが原作のアニメである。あちらではガイリッチーの「スナッチ」をオマージュしたが、今回は舞台が池袋という事からも分かる通り、石田衣良の「池袋ウェストゲートパーク」へのオマージュに溢れた作品だ。カラーギャングのリーダーの通名が「IWGP」が「キング」ならこっちは「将軍」だったりもする。だが、この物語は群像劇として非常に面白い。登場人物全員が表の顔と違う顔を持つサプライズが用意され、全24話の中で無駄な回が全く無い。そしてその物語は、「その人のありのままを知る事が愛の成就の第一歩である」というメインテーマへと軽やかに帰結するのがやはりお見事である。やはり豪華すぎる声優陣、特に、まだ今の様にベテラン感がない花澤香菜演じるメガネっ子、園原さんの可愛さには見惚れてしまう。