ウシュアイア

デュラララ!!のウシュアイアのレビュー・感想・評価

デュラララ!!(2010年製作のアニメ)
3.8
同郷の友人のツテを頼りに故郷を離れ、ブルースクエアや黄巾族、そして台頭しつつある正体不明なダラーズといったカラーギャングが跋扈し、首無しライダーの都市伝説が飛び交う池袋で暮らし始めた高校生竜ヶ峰帝人(りゅうがみねみかど)の時に危険な刺激的な日々のお話。


『バッカーノ!』の作者・成田良悟氏のラノベを原作とした現代日本を舞台とした怪奇ミステリ。怪奇ミステリというジャンル区分が正しい川は分からないが、とにかく超常現象とかが出てくるので怪奇ミステリとしておいた。

東京屈指のカオスな街・池袋では奇妙奇天烈な人々がおり、また様々な人知を超えた出来事が起こり、一見普通の人でも人には言えない秘密を抱えている。そんな池袋の空気感をとらえた作品というのが第一印象。

リアルなドラマになりそうな主人公たちをめぐるカラーギャングの抗争の話と都市伝説的な首無しライダーや切り裂き魔の話を一つの作品に盛り込むのは無理があるように思いながら観ていたが、よくよく考えてみると、それぞれの話だけでは足りなくなってしまう。二つの話を一つの作品に収めたのと引き換えに登場人物が多くなり、序盤がやや説明的で冗長になってしまった。ただ、登場人物とストーリーはしっかりと交通整理はされているので、登場人物が多い割には理解しやすい。

キャストは豪華。要所要所ににカラ松、チョロ松、一松、十四松で固められ、お芝居は安定している。正臣のうざい感じは宮野さんの真骨頂。

作画もエキストラは灰色ので表現され、省エネ感はあるものの、作風に合っているのでよい。

劇伴も印象的。

途中冗長に感じても最後まで見る価値は十分にある。
ウシュアイア

ウシュアイア