無神論者の若者が生み出す新しい宗教観
異世界転生モノに対して常々感じていることは宗教的であるということ
転生や変身というものは宗教と切っても切れない関係であり、この作品の面白さと繋がっていると私は考えている
ご存知のとおり『アイアムアトミック』の技であるが、あのシーンを(すげぇ！かっけぇ！)と思った人は少ないのではないかと予想する。大抵の人は笑ったのではないか。
例えて言うなれば、ブッダがドヤ顔、直立不動で悟りを開くシーンがあれば面白いと感じるのと同じように、それは安らかに寝た状態のブッダを知っているからに他ならない。
つまり、本来の『転生モノとちょっと違う』という知識が面白さを生み出している。
話を戻すと、近年は宗教感を強く持つ日本人が少なくなっていると言われているが、それは違うと思う。
現代の若者の宗教感そのものがこの異世界転生ストーリーなのではないか。
世界を救う為に努力してきた主人公が現世では叶わなかった願いが転生されて叶うというストーリーはまさに世界に数多く存在する宗教の教えに近いものがないか。
このアニメを観ていて私も強く思う
「影野君…いいなぁ…」
