キャラクター荷重に耐えきれず失速？
あまりにも悪い前評判から避けていたがようやく視聴完了。試合前に入るスポンサーの演出や、戦略を持ち込んだ試合の描写は非常に楽しめた。ただ物語が進み次々と登場人物が増えるに連れて、作品そのものの面白さが死んでいくのを感じた。
主人公が三人になっただけでなく、過去作の人気キャラ、チームが登場する。無印世代の私にとって期待の上乗せが不可避のキャラクターたち、彼らのほとんどは期待を下回る出演時間で退場してしまう。再登場の期待値を裏切ってしまったという意味で、低評価は仕方ないのかもしれない。あえて言うなら初代ラスボスが1話の半分程度の活躍では、私は満足出来なかった。
加えて過去作からの登場人物についての説明が少ないと思った。誰もが本作に繋がる番外編を視聴済みなわけでも、無印を通ってきた訳でもないのにこれはちょっと不親切だ。これでもメインターゲットである層は充分楽しめるということだろうか？
確かに小学生だった当時、ストーリーなんて二の次で必殺技を見るのに集中していた。だから得失点や必殺技のインフレも、必殺技の演出の変化も仕方ないのかもしれない。制作側は過去の視聴者ではなく未来を見ていると言うべきか。
