たわらさん

ようこそ実力至上主義の教室へのたわらさんのレビュー・感想・評価

2.6
バカたちの平凡な学園生活。かしこそうな雰囲気を出している会話がめちゃくちゃ普通で笑ってしまう。とにかく物語を動かすキャラたちが高圧的な命令長であるため辟易する。貴族制があるわけでもないのに、個人的には「お前」呼びがキツい。

ポイント制という特殊な学校という世界観は面白いのに、そのポイントを駆使する非日常性を使わずにしょーもない中間テストと裁判に尺を使い、面白くもない人間ドラマを展開するのが勿体ない。ただポイントシステムも生活するには支障がなく、カイジのような弱肉強食の世界を描くこともないため必要性が分からない。ポイントのやりくりをすることもなく、主人公には一ノ瀬という銀行があるし、登場人物は軒並嗜好品を嗜んでいる。

物事の凄みを伝えるために登場人物に言わせる手法を使っており、過去問の確保や原告への脅迫が褒められる世界なのイカれているやろ。

ツッコミどころの多いギャグ作品としての収まればいいものの、胸糞な描写があるのが評価を下げる。この胸糞とは『ミスト』などのバッドエンドや悲惨なシーンを胸糞と表すことではなく、事件の重要性を理解せずに甘く扱うことが胸糞(不愉快)である。SAOなどのアニメも同様だが、強姦されるところに男主人公が助けて事なきを得る展開があったりするけど、製作陣がセカンドレイプを軽んじているので胸糞が悪い。

テストの点数は全部50点に合わしただけだが……またなんかやっちゃいました?
たわらさん

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