なんかふとジョジョを観たくなり、長い旅になると分かっていながらも意を決して第1部から鑑賞。
原作は読んだ事あったけど、だいぶ前なのでほとんど内容覚えてない状態。
・第1部 ファントムブラッド
かなり陰鬱としていておどろおどろしい雰囲気。
バトルというより異なる境遇・家柄の者同士のドロドロ人間模様の印象が強い。
スタンドはこの部ではまだ登場せず波紋も途中から習得するという感じなので、後の部と比較するもかなり地味めで戦い方もバリエーションに乏しい。
けれど生身の人間が超人的な力を持つ吸血鬼に立ち向かう捨て身の泥臭さがかなり濃くて硬派。
音楽も後々の部のようなイケイケな感じでなく、壮大で厳かな音楽で重厚感たっぷり。
ラストは悲壮感溢れるもので後味が苦いが、壮絶なプロローグという感じです。
・第2部 戦闘潮流
オープニング映像がかなり華やかになったように、この部から明るさと娯楽度が上がってきた。
時代設定もあってか、少し軍事色が強いのが特徴的な部。
第1部は大真面目なキャラばかりだったのがちょっと堅苦しかったが、第2部はジョセフを筆頭にクセのあるキャラが揃い賑やか。
力でゴリ押すのではなく頭を使って相手を嵌めるという戦い方も、逆転劇としての爽快感があります。
ラストはもうどうにもならないレベルに達した敵との戦い…というか逃亡劇はなりふり構ってられないハチャメチャさで大いに盛り上がりました。
この第1部と第2部はスタンドが出ない故、他の部と比較すると「面白くない」と言われがちなイメージだが、それは観る人の目が肥え過ぎだと言わざる得ないほどにしっかり面白かったです。
能力が複雑化してないので逆に観やすいのかと。
ただジョジョ特有の「何でもかんでも全てセリフで説明するッ!」なスタイルはまだ慣れてないので少し体力持ってかれる。
声優の凄まじい演技には圧倒されるが…
この第1部と第2部は特にネタにされたりミーム化してる名場面が多くて、「これはこのタイミングで出てきたんだ!」といろいろ発見できる楽しさがあります。
通して観てるとかなり熱い場面だったり絶望感溢れる場面だったりで、しっかり観てしまった以上安易に茶化せなくなります。