このレビューはネタバレを含みます
一期のラブコメ強めな血生臭い青春から少し離れて、血生臭い青春＆柔らかめな龍が如くみたいな構成になってて、これはこれでめちゃめちゃ楽しめた。一期があってこそ、二期のキャラクターたちの心情がよくわかった感じ。なんだかんだで、レゴシもルイもヒーローだった。
ジュノは、もっと狡猾に周りを味方につけて、ハルとレゴシを引き離そうとするのかな〜と一期の最後に予想してたら、二期ではややコミックリリーフになってて、微笑ましかったような切なかったような。
気持ちの名前が恋か友情かは置いといて、肉食と草食、動物と動物の“絆”を色んな人同士の関係の中で見られたのは面白い。
本当に、ヒグマとアルパカの最期はあんなに穏やかだったのか？ハルがレゴシに言った「好き」は、恋なのか？
ルイに存在した複数の疑似父親や、何よりルイとレゴシの不思議だけどすんなりくる絆……。どこを取っても面白く、考えが尽きない。そして、意味深なロクメはなんだったんだろう…。
テム殺しの犯人探しがメインかと思ったけど、動物のレゴシなら謎解きがあっさり出来るので、その点はびっくりした。見てる側も同じように、犯人をうっすら察することが出来るようにしてたのが上手い。
レゴシがやたら草食動物の味方をするのは、ハルへの気持ちを昇華させるためだ、という指摘はなるほどなーと思った。ハルを思いっきり抱きしめるの、叶ったのかな…。ルイのことは思いっきり抱きしめてたけど。ハルとレゴシの恋愛関係？がふわっとしたまま終わるの、レゴシっぽいっちゃぽい。
そして二期の最後まで見ても、結局、演劇部に入るような“レゴシの訳あり”がわからなかった。心情はたくさん独白してくれるが、彼自身の情報がほとんどない。オオカミであることを嫌がっているのに、何か理由があるのか？とか。祖父祖母って単語は出すけど両親のことは言わないな……とか。想像の範囲に留まっている。
でも、それでいいのかもしれない。
いいアニメだった。また続きがあったら見たいなぁ。
