割烹

ソードアート・オンラインIIの割烹のレビュー・感想・評価

ソードアート・オンラインII(2014年製作のアニメ)
3.0
シーズン2よりファンタジー世界から荒廃した銃火器の世界に舞台を移したのは、オーディエンスを飽きさせない良い判断だった。しかし、ピストルにトラウマがある少女が、トラウマを克服するために銃で殺し合うゲームにのめり込むというのはどう考えてもおかしい。こじつけにも程というものがある。
そしてキリトを囲むハーレム集団が形成され、もはや名前も思い出せない取り巻き多数がいつのまにかモブレギュラーとして固定され、ダラダラとストーリーが展開する。特にキリトたちをパパ、ママ呼ばわりするAI、ユイは正直かなり気持ち悪い。キリトが女の子たちに囲まれるこれらの図は、何かとてもみっともない、誰かのコンプレックス、原作者か、アニメ版監督か、それともオーディエンスなのか、それはわからないが、そういったものが垣間見えるような気がしてしまう。
しかしながら、終盤のマザーズロザリオは、VRと医療、例えばターミナルケアとの親和性を考えさせられる面白いテーマだった。そして病気による死別展開はあざといと分かっていても泣ける。
まあ脳神経レベルでVRの世界にdiveしながら、リアルキャラの肩の上に設置したweb camの2D画像を通して学校生活を体験するという謎のレガシースキームなどはどうかと思うが、あまり気にしてはいけないものと理解した。
割烹

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