Jin

ソードアート・オンライン アリシゼーション War of UnderworldのJinのレビュー・感想・評価

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これ見て楽しい既存ファンいるのかなと思ってしまう。アニメとしてつまんないというのと、SAOって本当に今後そういう方向でいきたいの?っていう冷め。3期、4期は失敗作だと思う。

「unlasting」のエンディングだけは賞賛に値すると思う。さすがSAO、アニメの次の時代を見せてくれた。

キリトが廃人化してしまう展開がなんかギャルゲっぽいなと感じた。まあそれは別に悪くない。
問題は全面戦争という展開。これはつまんないフラグじゃん。なんでわかんなかったかなー作者川原礫さん。NARUTOの忍界大戦編つまんなかったの知らないのかな。NARUTOはまだ積み重ねがあるからいいけど、SAOなんてまだまだこれからの作品じゃん。まだ親しいキャラ多くないのに戦争すると今回みたいにポッと出の準モブキャラばっかりの展開になるじゃん。主要キャラ以外は心底どうでもいいんだよ。しかもキリトが廃人化してるからキリトが一騎当千の活躍をする見せ場も作れないし。終始何を見せられてるんだという気分だった。

そして一番の問題は3期から続く血まみれの戦闘。これまではクリーンな少年漫画的バトルだったのに、世間の風潮に迎合して痛みを伴う、流血する、身体を欠損する戦闘になったのが許せない。しかもキリトとアンダーワールド人だけでなく、既存キャラにもこの世界観で戦わせたのは意味がわからない。アスナの腕が切断されて血が出て、だから何なの?リーファがエヴァンゲリオンのアスカばりにグロテスクに目を突き刺されて誰得なの?バカなの?何がしたいの?こんなに苦労して世界を救いましたよっていうアピール?進撃とかグールとか鬼滅のファンを獲得したいの?

キリト復活してからも、ゴミつまんなかった。みんなの想い、絆の力みたいやなつ。こういうのって皆んなクソうんざりしてるけど一般的に作品の本当の本当の最終回だけに使用が許されるものじゃない?まだ話続くのにここでそれやっちゃうんだって感じ。3期のラスボスにも「愛を知らないお前みたいな奴には負けない」的なこと言ってたけど、4期でもまた言うの?お決まりのセリフじゃんそれ。もうネタ切れなの?まだまだ話続くんだったらさー、もっと戦術的に裏をかいたり、新技を発明したり、修行して強くなったり、そういう好奇心そそる勝ち方をしてほしい。

アニメの続編を見ると言うことは、視聴者は既存のシリーズで感じた感情を再び感じたいということ。同じタイトルで全く違うアニメを見せつけられるのは納得いかない。
これまでのゲーム×少年バトル×推理×ラブコメというスタイルから大きく逸脱するのであればもうSAOを見る必要はなくなる。作りたいもの作るとか、新規ファン増やそうとするのもいいけど、既存の視聴者の見たいものを作る努力もしてほしい。

キリトが二刀流スキルを使った時のワクワクも、サチを失ったときの胸の痛みも、リズの手の温かさも、アスナと結婚したの時の多幸感も、シノンと共に自分も成長したいという気持ちも、ユウキが生きた証も、間違いなくソードアートオンラインだった。もう一度見たいと思えたし実際繰り返し見た。しかし3期と4期にはそれがなかった。3期と4期はまた見たいと思えなかった。もし今後のソードアートオンラインが3期と4期のようなものなら、もう続きを見たいとは思わない。

繰り返すようだけど3期4期は本当につまんなかったです。反省して下さい。そして次はもっと面白いもの見せて下さい。期待してるのでよろしくお願いします。
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