なお

ULTRAMAN シーズン1のなおのレビュー・感想・評価

ULTRAMAN シーズン1(2019年製作のアニメ)
1.0
同名の漫画作品をフル3DCGアニメ化。
アクションシーンにはモーションキャプチャーを採用するなど、非常に意欲的な作品とは思ったのだが………

(問題点)
・変な臭さ全開のセリフ回し。
自分が一番気になったのが主人公・早田進次郎始めとする各キャラクターのセリフ回し。

厨二成分を悪い方に煮詰めたようなセリフや言い回しのオンパレードのため、臭さ満載という感じが合わなかった。

このセリフ回しの不味さもあってか、各キャラクターに全く感情移入ができない。
特に進次郎の小学生のような思考・言動が癇に触る。
あなた高校生だよ?そしてウルトラマンなんだよ…?

主人公に感情移入できない時点で、自分の中でのこの作品の評価は大方決まってしまったかも。

・「ウルトラマンらしさ」の欠如。
アクションシーンや設定における「ウルトラマンらしさ」というものがほぼない。
いや、リブート作品的位置付けなのは分かっているのだけど、それにしても、という感じ。

ウルトラマンの代名詞とも言えるスペシウム光線はほぼ出番なし。リミッター解除も序盤と最終回だけ。
カラータイマーは飾りですか。

セブンが剣で戦う理由もよくわからん。
一応アイスラッガーと、1回だけワイドショットぽいものは使っていたけど、エメリウム光線は?
あと、セブンと言えばプロレス技でしょう。

エースは蛍光色のギロチン技1種類だけ。
原典では「光線技のスペシャリスト」の異名を取るほどなんだけどなぁ。
ちなみに、メタリウム光線は一切出番なし。

・危機感のない一般市民。
目の前でウルトラマンと異星人が戦ってるのに、周囲に群がってヤジを飛ばしながら、さながら観戦するかのごとき一般市民の言動にもイライラが募る。
プロレス見てるんじゃないんだから。

・終盤にかけての展開。
突如出てきたエースキラーに追い詰められるも、最後には思い出したようにリミッター解除して一方的にボコボコにしてスペシウム光線でフィニッシュ…
この展開、ほかの作品でも幾度となく見てきたぞ。

この戦いが終わった後も、ヤプールを連れ去るジャック、謎の宇宙船から放たれたミサイルを迎撃し「北斗を助ける」と言い残し空に消えるベムラー、街中で普通に変身してしまう進次郎。もう身バレは気にしないことにしたのか。

色々と説明不足。

(賛否両論点)
・CGのクオリティ。
2019年製作の割には…。
いや、自分もそこまでCG技術に明るいわけではないので、見る人が見たら高いクオリティなのかもしれませんけど。

3DCGを見慣れない人は、まずこれを受け入れられるかどうかで決まると思う。

(評価点)
・声優陣は豪華。
ただ先述の通りセリフ回しがいただけないので、全く耳に入ってこない。

(総評)
妙な厨二臭さ・全体的なご都合主義的展開・説明不足。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」じゃありませんが、1, 2話時点で抵抗感マックスだったので、その後の展開にイマイチ乗り切れなかった感が否めない。

小さい頃からオールドスタイルのウルトラマンに憧れてきた自分には、ちょっと受け入れ難い作品でした。
なお

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