アマプラ内Dアニメストアの1ヶ月100円セールでの契約期間が間もなく終了する為、今敏監督作に続いて湯浅政明監督作を真面目系アニメファンとして視聴。尚、本作は以前に2話くらいで脱落しましたが、今回は全11話無事に完走しました。(Blu-ray版は全12話らしいです。)
私は文化レベルが相対的に低い京都の地図で向かって左側(右京区)に住んでいるので、本作の京大、左京区(下鴨神社あたり)など京都の右側のインテリかつハイソな感じに嫉妬しつつ、登場人物たちに感情移入できず1回目視聴時は早々にギブアップしました。
今回初めて気が付いたのは、2023年に"リバー流れないでよ" が話題となった劇団ヨーロッパ企画の社長で脚本家の上田誠さんが湯浅政明監督との共同脚本として参加されていた事です。同志社大学演劇サークルから結成され私の常用映画館である二条東宝のご近所さんであるヨーロッパ企画の社長さんが参加されている事を知り、今回は少しだけ作品に親近感を持って観ることが出来ました。
感想はうーんでした。本作はパラレルワールドものなのですが、坂元裕二脚本のファーストキスと同様にSF的な理屈・設定などに殆ど触れる事なく進みます。アニメ、ゲーム育ちのループもの好きな私はその設定、ルールの開示・解明や、その攻略に奮闘・複数回の失敗・挫折・絶望・再生する姿などを観るのが好みなので、パラレルワールドやタイムループをストーリーの根幹ではなくスパイス的においしく利用するだけの作品は好きではありません。本作でスパイス的は言い過ぎですが、四畳半、鴨川、木屋町といった閉ざされた空間での話に厚みを持たせる為に利用したに過ぎない、と感じました。
ただキャラクターは魅力的で変てこな人々がたくさん出てきますので、退屈せずに最後まで観ることは出来ました。キャラクターの良さを活かす為に主人公の独白も悪くないのですが、西尾維新的な会話劇があり魅力的なキャラクターが深掘りされていれば、個人的にはもっと楽しめたかと思います。(原作ものなので無茶な要望です。)
左京区のハイソな土地にお住まいの元京大生などのインテリな方にオススメいたします。それ以外の方には、森見 登美彦ものでしたら、私は夜は短し歩けよ乙女の小説、ペンギン・ハイウェイのアニメの方が面白かったので、そちらをオススメいたします。(アニメで有頂天家族も有りますが、観てないのでサブスク切れまで頑張って観る予定です。)
オマケ1
2025/4/6視聴 マインドゲーム ☆3.0
こちらは冒頭のお尻から◯◯れるシーンまでは緊張感があって面白かったです。その後はあまり美しくない映像でのアート系かつファンタジー色が強まり緊張感が一気に無くなりました。また、声優をお笑い芸人達がやっている事により、一部の人は上手かったですが、多くはアンマッチかつ聞きづらい事が多かったです。期待値上げすぎが要因かも知れませんが、自分には合わなかったです。
オマケ2
湯浅政明監督作は6作品くらいしか観てませんが、マイフェイバリット順位は
1 ピンポン THE ANIMATION ☆5.0
2 映像研には手を出すな! ☆4.5
3 きみと、波に乗れたら ☆4.0
です。ピンポンは言うまでもなく最高!映像研もマストかと思います。