個人的にはもっと評価されてもいいと思う作品。
話の設定としては転生ものだけど、転生要素はないに近く、純粋に最果てに生まれた少年ウィルがパラディンとして成長していく物語と思っていいと思う。
人間関係の機微を上手に丁寧に描いていて戦闘シーンはほとんどなく、むしろ、登場人物とのやり取りが中心。丁寧な分、ちょっと間延びしているように感じる人もいるかも。そこが楽しめたら最後まで裏切らない。個人的には旅立つまでが面白かった。
旅立つまでは、すでに死んでしまった過去の英雄と少年の物語。僕は優しい嘘や相手を思いやる話や託す物語が好きなのでセリフ一つ一つが好きだった。
大人が大人として子どもに未来を託すシーンはやっぱり泣ける。