春野原

天官賜福の春野原のレビュー・感想・評価

天官賜福(2020年製作のアニメ)
4.7
現在私の一番の推しは殿下でございます。限りなく 尊い主人公 謝憐様。
──かつては みやびな国の太子であらせられた殿下は恵まれた才と高潔なお人柄で神となり人々を救うために苦心するもある事情で 神通力をほぼ封じられてしまっている。一応は神の身分なのだが今は信者もおらず 自分自身で ガラクタを拾い粗末な社を作っているため天界でもの笑いになっており過去に引立てていた従者からも見捨てられている…──という身の上。

物語は 過去の説明がされずに落ちぶれた 現在のガラクタ神状態から始まっているので???となる。中国ならではの神に対する日本との観念の違いもあるので理解しにくく とっつきづらいかも。
この作者 ならではの話が進んでいくに従って 過去の事件や大きな歴史が明らかになっていくスタイル。素晴らしい沼ハマりに誘われるが、お気楽な話を簡単に見たい勢には敷居が高くなる。
気軽に他人に勧められないのと市井の話題にのぼらないのが寂しい。

最初は疑問だらけで見ていくしかなく、話の全体像が分かってから再度見直してみると胸熱になったりするが、この 1期 だけではわからない。殿下を慕う美少年 三郎 の過去も語られていないので、温厚な性格のガラクタ集めさんと不思議な少年が怪しい事件に巻き込まれちゃった!位のボンヤリ感で見るしかない。意味深なセリフは把握できないし1期にBL感は薄い。
2期以降で明かされる三郎の正体や殿下が力を封印された理由はとても切ないので早く2期来て欲しい。日本語 小説版も続きの3巻早く…。800年越しの恋はこれから!
殿下が『尊い』は萌え意味じゃなくてマジ崇高なお人柄なのもこれからわかる。苦難を経ての質素な身なりと清廉な笑顔…うう…ほんと神。

中国 製作のアニメ…どんどんレベルあがってます。特に黒髪のなびきは綺麗。美しい音楽も癒やされる。
opとedは日本用で中国版と曲は違うけれど話の 内容とよく合わせていてすごくいい。シドさんナイス!
諸事情で実写化 が中止になってしまったのが本当に悲しい。

国内に殿下と三郎の香水が出ていますがイケメン血雨探花のはありません。三郎はトップノートは爽やかで軽く ラストノートに近づくほどワイルドになるという… 香水屋さんGJわかりみが深い!!
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