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ホワット・イフ…? シーズン3の鑑賞者のネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

"what if"という反実仮想の虚構性を存分に活かす最初の2話が印象的。

そして秀逸な"what if"のタイトル回収。
我々にとっては"what if"の意味は「MCU正史とは異なる世界の反実仮想」であるが、これはウアトゥには当てはまらない。なぜなら彼にとってはMCU正史ですら相対的なひとつの世界でしかないから。ウアトゥにとって"what if"が意味するものは、「観測しているこの世界に干渉したら……?という反実仮想」である。
どうやらこの点から推測するに、干渉後の世界はウォッチャーにとっては観測不可能であるらしい。(それゆえに"what if"と問わねばならない。)どのような世界がすでに存在し、逆にどのような世界が未だ存在しないのか。これを決定する構造がウォッチャーの上位存在として君臨しているということだろうか。

エターナルズやミステリオなど個人的なツボを押さえてくれて嬉しい。
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