ウシュアイア

おれは直角のウシュアイアのレビュー・感想・評価

おれは直角(1991年製作のアニメ)
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『あずみ』『お~い、龍馬』で知られる巨匠・小山ゆう先生のデビュー作にして、江戸時代後期の長州藩を舞台に、最下級武士の家に生まれ、太平の世に武士道を実践する少年・石垣直角が繰り広げる時代劇コメディ。

戦のない江戸時代が長く続き、武士階級も役人と化してしまい、長州の名門藩校・萩明倫館の学生も勉学ばかり偏り、武芸はおろか武士道すら廃れるようになってしまった中、「まっすぐに生き、曲がるときは直角に」という父から教わった武士道を実践する石垣直角が萩明倫館に入学し、様々なトラブルを起こしながらも、周囲や藩の上層部にも認められていくお話。

基本コメディなのだが、学校の不良グループを成敗したりする痛快さもある一方、直角の武士道にほろりとさせられる。子ども心に、筋を通すこと、約束を守ること、正直に生きることの大切さを教えてくれた作品だった。
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