このレビューはネタバレを含みます
結構ずっと面白かっただけに、終わり方が納得いかない。
なんかハードボイルドでカッコいいみたいな意見もあるけど、
あれはハードボイルドでなく、ただの頑固でバカな少年。
序盤からジュリアの名前でるとあまりにも変わるから、なんかめちゃくちゃ深い過去でもあるんかいなと思ったら、ただ未練たらたらで結局ジュリアちゃん大好きだったんだよぅ〜ってだけやん。
それで「過去に決着つける」的に、無謀に仲間の引き留めも聞かずに、あんなに自分の命を粗末に扱ってからに。
一体今までにお前の命のために何人が犠牲になってきたと思うんだ。
そしてその行動が“今”の仲間をどれだけ傷つけると思ってるんだ。
スパイクという自分勝手な一人間の物語の終わりはアレでいいんかもしれんけど、
アニメ「カウボーイビバップ」としてあの終わり方はいただけないと思います。
それもこれもスパイクの過去編をしっかりと時間かけて掘らなかったせいだとも思う。
なぜスパイクがあそこまで執着するのかが説明できてないから自分勝手なカッコつけ野郎にしか見えないんだよな。
組織の話になると、普段の性格そっちのけでいきなりあんな感じになるから、僕は最後カッコいい感じに終わるためにスパイクは脚本にころされてしまったと思ってしまいます。キャラクターが自由じゃない。