タングステン

キャロル&チューズデイのタングステンのレビュー・感想・評価

キャロル&チューズデイ(2019年製作のアニメ)
5.0

キャラクターデザイン、楽曲制作陣や声優の方達、各々の個性が強かったのですが、各要素が綺麗に混ざり美しい物語が展開され、最後まで圧巻でした。

メインキャラクターではないアーティストの曲も、一貫してクオリティが高く、本当のオーディションのようでした。個人的にGGKというキャラクターのスタイルが、実在のアーティストのGrimesのように、妖艶で魅力的です。

全編を通し、英語詞(その他言語も有り)による楽曲を起用したことが、宇宙という広い世界観へと繋げるだけではなく、実際に多くの人に歌詞が伝わるという側面もあり、とても良い手法だと思いました。

理解しやすく描かれたストーリーですが、さまざまな立場の人間の葛藤が見られ、広義的に伝わるメッセージが込められていると思いました。音楽の魅力とそれに反する苦悩が、24話の中に詰められ、音楽とは何かを考えさせられました。