Yumina

キャロル&チューズデイのYuminaのレビュー・感想・評価

キャロル&チューズデイ(2019年製作のアニメ)
3.8
ずっと気になっていた作品。
Netflixで視聴。

一言で言うと、「歌」と「歌唱シーンのアニメーション」が
本当に素晴らしい作品。

序盤のキャロルとチューズデーの「The Lonliest Girl」で引き込まれ、
その後はストーリーにいまいち引き込まれず、
正直惰性で観ている部分もあったけど、
アンジェラの「Move Moutains」と
「Light a Fire」で心を奪われました。

歌い手のAlisaの高らかに響いて
美しくかすれるハスキーな歌声が本当に最高で、
そしてそのアンジェラの歌唱シーンのアニメーションが
歌声の美しさと完璧にマッチしていた。

歌が美しいアニメは色んな作品があるけど、
歌唱シーンで「歌っている姿」のアニメーション
そのものも美しいと感動する作品は初めて観た。
(「竜とそばかすの姫」は映像も歌も素晴らしかったけど、
 歌唱シーンそのものが歌の美しさと響き合っているとは
 思えなかった。。)

ストーリーは正直そこまで引き込まれる訳ではないけど、
沁みるセリフはいくつかあって、
「届けたい人を想って歌う。その人に届かなくてもいい。
 その想いが本物なら、きっと多くの人が共感してくれる。
(こんな感じの台詞だった気が。。)」
というデズモンドの言葉で、
「あー、本当にそうだよね。
 そうやって共感出来る歌にたくさん支えてもらってきたな。。」
と改めて気づかされ、歌手(とその歌の作成に関わった人々)に
ありがたいな。。という気持ちになりました。

個人的には「音楽」とその「音楽」を表現するための
アニメーションが素晴らしい作品で、
ストーリーがあまりハマらなかったけど、
観て良かったなと思う作品でした。

監督の他の作品も見てみたいです。
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