【2009年OVA作品｛全13話｝】
一応全13話になってるけど各話前後編に分かれているので、TVアニメサイズでいうと実質2クール(26話)分の尺になる。
どうやら「天地無用！」シリーズのスピンオフ作品だったらしい。
天地無用！に関してはほぼ知らない人間なので(申し訳程度に設定の知識があるくらい)、図らずも本作で初めて梶島正樹の世界観に触れる形となってしまった。
〈異世界ファンタジー×学園ハーレムラブコメ×ロボットアクション〉という、あとはドラゴンでも付け加えれば男の子の夢と浪漫全部盛り仕様とでもいわんばかりのわんぱくな作風。
個人的には属性が闇鍋状態でも全く構わない、というか結果面白ければそれでいいと思ってるんで。
その点本作は各種設定が緻密でしっかりと練られている印象があったので、特にごちゃついた感じなんかもなく観やすかった。
取り敢えずキャラデザと美術設定が滅茶苦茶好み。
女子が可愛い、これだけで本作を観る価値は十分過ぎる程にある。
アウラ様の“負の時間”の設定というか描き方が素晴らしいな、飴ちゃんあげちゃう。
聖機人のデザインも秀逸。エヴァというかダンバインというかエスカフローネというか、有機体のような構造で破壊される時なんかがグロテスクで妙にエロい。ゾクゾクしちゃうね。
剣士の背景や、そもそも彼がジェミナーに送り込まれた目的、そしてラストの展開なんかも含めて、正直本作を観ただけじゃよくわからない部分や実際情報として完結していない所も多々ある。
その辺り、天地無用！シリーズの知識があれば補完できるのかもしれないが、ただある程度大味で観る分には前提知識がなくても十分に楽しめる親切設計にはなっていた。
ある意味物語を楽しむというより、作品自体のコンセプトを楽しむといった方がしっくりくるのかも。アニメとしてかなり高品質な作品だとは思うけどね。
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［主題歌］
OP
加賀美セイラ「Follow Me feat.Sound Around」
ED
Alchemy+「Destino」
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