このレビューはネタバレを含みます
キリストのオマージュ
贖罪のための殉死
選ばれてしまったエレン
登場人物は作者に逆らうことはできない
脚本に従うしかない
皮肉なことに脚本の全体をみれたのはエレンだけだった(やりたくないのにやらなくてはならない)
諫山創本人(ユミル)がエレンに人類全体の罪の贖罪背負わせている。
一度すべての人間の罪を報復しつくし再出発を迫るという物語、素晴らしい。狂ってる。
「人間の不幸はどだい、全体性を求めることから発する」
ジーク-キャッチボールを楽しめ
アルミン-鬼ごっこを楽しめ
ジークとアルミンの会話がすべて
最後にミカサに殺されなくてはならないことが分かりながらも進まなくてはいけない(進撃の巨人)、ユミルが始めてしまったことを終わらせるために選ばれてしまったエレン。
暴力と争いのない世界を諦め、戦いを肯定する
⇒巨人というチートを排除したことで一つの戦争を終結させただけ
最後の方は作者の迷いが現れててグチャグチャになっている、連載期間に自分が下手に幸せになったりすると執筆当初の怒りや哲学は完全なまま引き継ぐことが難しくなる
本当は人間を全員殺したかっただけだと思う
彼はエレンであって結局ミカサを不幸にする
作者本人が自分がこんな話を書いてしまったことへの贖罪をエレンに背負わせて(未来がみえるからとかいって)ひどいな…
就職氷河期世代の怒り
天才は怒っている 創作による治癒
諫山氏は架空の世界で殺しまくらないと癒えないほど何かに怒っている