シーズン1は原作の大体8巻までで全25回。
シーズン2は全12回で9巻から12巻くらいまで…と考えると、アニメ12本=原作4冊(アニメ4本=原作1冊)くらいが丁度良い分量なんでしょうか。
この法則で最後まで考えると。
原作は全33巻なのでアニメは全134回くらいになるのがベスト…なんですが、実際は94話(完結編は7話分として換算)。どこを短縮したのでしょうか。その辺りに着目するのも面白そうですね。
ちなみに、本シーズンは原作に忠実。
ところどころでセリフがカットされていますが、シーズン1のような脚本の再構成は目立ちません。
それもその筈。
本シーズンは謎が解け始める(けれど、その答えが更に謎を生む)ターニングポイントが含まれた重要なシーズン。原作が連載中のときも大いに盛り上がりましたよね。
だから、グイグイと惹き込まれるのは確実。
それに音楽の使い方も巧いんですよ。
色と動きがあるのもアニメの強みですが、やはり音楽は心にダイレクトで響いてきますからね。
あと、前作から感じていましたけど。
このアニメ版、瞳の描き方が特徴的なんですよ。というか、強調しすぎて怖いくらい。下手なホラー映画よりも怖いかもしれないです。
「目は口程に物を言う」じゃないですけども。
強靭な意思が宿るのは口じゃなくて“目”なんですよね。本作の製作者はそれを十分に分かっているのでしょう。原作の“強さ”をそこで表現しているのだと思います。ただ、僕は“目”が苦手なんですが。
まあ、そんなわけで。
アニメの良さと原作の良さ、その両方を堪能できるシーズン2。今ならシーズン最後まで一気に観賞できますが、出来ることならば連載中(あるいはアニメ放映中)の気持ちを想像しながら観賞すると…更に楽しめるかと思います。
最後に余談として。
ネトフリで鑑賞すると、冒頭で小さく注意勧告(暴力とか自殺とか書かれたアレです)が出るんですが、本作の場合、そこに「ヌード」が含まれているんですよ。それって…巨人が全裸だから?変な期待を抱いた人はガッカリするでしょうなあ(笑)。