このレビューはネタバレを含みます
88話〜90話 完結編(前編)放送版
世界を滅ぼそうと「地鳴らし」を発動させたエレン。無数の巨人たちが進撃を開始し、あらゆるものを踏み潰していく。ミカサ、アルミン、ジャン、コニー、ハンジ、ライナー、アニ、ピーク、そして瀕死の重症を負ったリヴァイ。残されたものたちがエレンを止めるため最後の戦いに挑む。
88話 地鳴らし
マーレ潜入作戦を経て、異母兄弟のジークと接触し、ついに“始祖の巨人”の力に目覚めたエレン。併せ持つ“進撃の巨人”の力によって断片的な未来を観測できる彼は、苦悩と葛藤の果てにパラディ島の外にある世界を滅ぼす“地鳴らし”を発動させる道を選んだ。エレンの力で動きだした壁の巨人の進行は、進路上にある一切のものを踏み潰し、焼き尽くし、無数の生命を奪っていく。その頃ハンジたち一行はイェーガー派の妨害を振り切り、地鳴らしを先回りする形で海路を進んでいた。洋上での穏やかな時間の中、アルミンはアニと言葉を交わし、これまでの自分の時間を見つめ直す。
89話 自由の翼
ハンジ達一行は地鳴らし先回りする形で海上を進み港町オディハで飛行艇確保する。しかし“女型巨人”の継承者であるアニはこの戦いに参加する意義を見出せなくなっていた。戦線から船で離脱するアニ、ファルコ、ガビを見送り、決戦に向けて飛行艇の整備を始める一行だったが、イェーガー派の残党フロックの捨て身の銃撃によって燃料タンクに穴が空くという致命的な事態に。ここが「自分の番だ」と悟ったハンジは、アルミンに調査兵団団長の権限を譲渡。応急処置の時間を稼ぐため、迫り来る超大型巨人の群れへとたった一人で突入する。
90話 絶望の淵にて
多大な犠牲を払いながらも飛行艇はオディハを飛び立ち、地鳴らしの進路であるスラトア要塞へと向かっていた。エレンをいかにして止めるかという作戦を話し合う中で、彼が始祖の巨人の力を使ってほかの9つの巨人の力を奪わないのは自分を止めてほしいからではないかという意見が浮上。そんな矢先、一同はエレンによって、“座標”へと呼び出される。あくまで言葉による解決を願うアルミンやミカサとは対照的に、エレンは「地鳴らしを止めたければ俺の息の根を止めろ」と断言。その力を見せつけるかのように、スラトア要塞の飛行部隊をあっという間に全滅させる。