山田尚子監督のこれまで描いてきた青春や音楽とは全く異なる作風で、最初は見慣れない演出に動揺したけど、山田尚子監督作に一貫して言えるのはやはり"生きる"を感じられること。
滅びゆく平家を先の見える目を持った少女”びわ"が最後まで見届け語り継いでゆく。
滅びる先の運命でも、良いこともあり、今ここにあるものは美しいと。
このメッセージ性はどの時代でも通じるものだと感じる。
山田尚子監督のインタビューを見ても今作はかなり挑戦的な作品だと思うし、この挑戦を踏まえ原点回帰した『きみの色』が更に楽しみになった。